今朝の男治郎は熱烈歓迎してくれた。
家の人にテンションが上がっている時の男治郎は、ゴンゴン体をぶつけて来てはお手を繰り返す。
いつもは感情があまり表に出ないので、それがとてもカワイイ。
少し落ち着くと近くに来て背中を向けて座り、撫でることを所望する。
僕は昨日の夜、男治郎をお風呂に入れる時に、腰を痛めてしまって今日はテレワークに切り替えている。
男治郎は先週16.1kgだったがどんどん大きくなっていて、抱えられるのは僕しかいない。
ちょっと無理な体勢でバスタイムしたので、腰を痛めた。
だが、そんなことはお構いなしに、最近の男治郎は元気良く、僕に気持ちも体もぶつけて来る。
日々のお世話や急なオシッコ&ウンコの処理で疲労した体に、容赦なく労働を増やす。
僕の好きな漫画キングダムで「一番やっかいなのは無能な味方」と言っていたが、僕も同感だ。
今日は朝から熱烈歓迎に合わせてゴンゴンと重い衝撃の大群を、僕の腰に攻め込ませている。
こんな時に限って、朝から1分くらい歓迎=進軍された。
しかし、その後、午前中の男治郎はほぼ眠っていて何の手も掛からなかった。
ギックリ腰の臭いでも分かるのだろうか?
それだとガンの臭いが分かる犬みたいで凄いけど、昨日からギックリ腰なのに気づいてないから、眠かったんだろう。
昼からは奥さんが家に居たので、僕は2階で仕事をした。
トイレに降りて行く度に、男治郎に歓迎され、腰への継続ダメージを蓄積してくれた。
昨日からずっと家に居るのだが、男治郎の脳内メモリは更新が早い。
毎回、僕に会えたことを喜ぶ。
男治郎は最近、町中で見掛ける大きなバイク:ハーレーデービッドソンのように
「バペバペバペパペ」
という低太いイビキをかく。
それに混じらせて
「ピョキュゥー」
という軽早いイビキも混ぜてくる。
ハーレーデービッドソンの排気音が急に縦笛になるので、イビキだけで面白い。
イビキが無呼吸っぽくなって
「グゴボッ!」
って溺れたみたいに起きた時は
「お父さん、僕なんでか眠れないんだけど?」
という純粋極まりない瞳で僕を見つめてくるので、僕も真剣に駆け寄り
「大丈夫、そばにいるよ」
と、テルマになって撫でてあげている。
それにしても、今日はもう寒いくらいだ。
いつからか秋が少なくなってしまい(季節自体も変わっていくんだな)と、バイクのイビキを聞きながらテルマは感じている。