男治郎は僕を飼い主と尊敬しているようで、今朝も歓迎は熱烈だった。
僕もこれからはしっかりしないといけない。と、感慨に耽っていると、次女にも熱烈歓迎だった。まあ、ちゃんとしようと決意するのは大事だからいい。
それに挨拶は大切だと教え続けたことが、ここに来て伝わったのだと思う。ことにする。
今日はテレワークなので男治郎は僕の足元で眠っていた。たまに置きてはケージでオシッコを成功させ、褒められてオヤツをもらい、得意満面だった。
特に大変なことは無いと思ったが、昼前にオシッコを成功させたついでにウンコをして、残念ながらウンコを踏んで、僕の足元で眠っていたらしい。
慌てて男治郎の足を拭くが、そんな事でウンコは落ちない。慌てている時の判断は大体うまくいかないものだ。
男治郎を胴体から抱えてお風呂に行こうとしたら、男治郎が暴れるため、もう少しでパイルドライバーを決めるところだった。
本当に慌てると上手くいかない。
お風呂で男治郎の足だけを洗う。お風呂好きな男治郎はご機嫌だが、僕の心へのダメージは大きい。
足を洗った男治郎を拭いて、爺さん婆さんに預け、床マイペットでリビングとキッチンを拭く。
コマーシャルのようにゆったり優雅とは真逆で、動物園のベテラン飼育員さんのようにガショガショと一心不乱に拭く。
なぜ、ちゃんとウンコが綺麗に出来ていたのに踏むんだい?100点が0点じゃないか。と、脳内で変なセリフが出て来るほど、心のゲージを削られたが、とにかく拭く。
そして、やっと男治郎をリビングに呼び戻し、自分のご飯を食べると昼休憩はほとんど無かった。
僕は次に飼うならお人形さんか、ロボットにしようと思う。