
雨のゴールデンウィーク
雨が強まったり弱まったり繰り返しているのを、脳みそカラッポで眺めてる。
車庫にイスを出し、男治郎にはカートを置いて、ゴールデンウィークの荒天に、心をドコかに忘れたように雨の町を眺めている。
轟轟と殴るような風が吹けば、ザーザーと容赦のない雨が降り、風が止んだと思えば、雨の方もシトシトと、ただ繰り返すだけの動画のように優しく終わりがない。
雨に飽きた男治郎が頭を僕に寄越したら、額から頬へと撫で、筋肉隆々とした肩を愛でる。その内に僕に背中を預けて座れば、肩から背中とお尻の方を撫でながら、手で僕の好きという気持ちを余すところなく伝える。
男治郎はアクビをしている。僕もなんだか安心して眠くなった。男治郎の向こうの雨がぼんやりしていて、僕からは雨なのか音なのかもう良く分からない。
体感で千年くらいそうやっていたけど、男治郎は立ち上がってドアに歩いて行った。
昼時だからご飯の時間だ。この素晴らしい時間の終わりを告げている。
千年後の明日もこんな時間があると良い。